UNICEF東京事務所で実施している新しい支援

最終更新日 2024年8月21日 by nerdyf

世界では今でも、貧困・病気などで苦しんでいる大勢の人々が存在します。
日本では生活に困った場合は、公的な支援を受けて最小限の生活を維持することが可能です。
これは日本政府が世界有数の人権を重んじている組織だからこそ実現できてることであり、諸外国では極めて異例の対応といっても言い過ぎではありません。
先進国のトップであるアメリカ合衆国でさえも、公的な支援はさほど重視されておらず、ロサンゼルスやニューヨークでは約500万人ものホームレスがいるのが実情です。
貧困と病気から人々を救うために結成されている組織がユニセフで、国際連合の諮問機関に位置しています。
1940年にアメリカ・ニューヨークで結成され、この世界を平等にするというコンセプトを掲げているのが特徴です。
ここではこのユニセフの概要と、UNICEF東京事務所の特徴・新しい支援の取り組みを詳しくご紹介していきましょう。

ユニセフとは?

まずは簡単に、ユニセフについて解説をしていきます。
日本はこの組織とは切っても切り離せない関係があり、1945年の終戦時から1960年までの間に手厚い保護を受けたほどです。
日本は敗戦国家となった折り、国内では食糧がなく住む家さえもなくした人々が大勢いました。
約5,000万人もの方々が飢えに苦しんでいましたが、ユニセフでは計60万トンの食糧と家の建設をすべて担い、国民を救ってくれたのです。
12歳以下の児童に対しては学校給食を実施し、小学校で脱脂粉乳やパン・肝油を配って栄養失調になるのを未然に防いでいます。
また伝染病も蔓延しましたが、全国500か所で診療所を設けて、無料で診察もしたほどです。
当時の活動を今知ったという方は、アフリカや中東などの様子を思い描いたことでしょう。
当時の日本はその姿そのものであり、それを救ってくれたのが国連の諮問機関だったわけです。
1980年に日本は正式に国連に復帰をして、ユニセフの活動支援もしていくことになります。

UNICEF東京事務所の特徴

ここからは、UNICEF東京事務所の特徴を見ていきましょう。
1988年に東京都港区に誕生したUNICEF東京事務所は、全国の支所を束ねる本部です。
日本から世界へ愛を届けるという運営指針を掲げており、年間約45億円の支援を世界に向けてなされています。
JICAもこの組織の一部で、中東から東南アジアで井戸掘り・教育施設の建設・病院運営などを担っているのが特徴です。
ここでは他の機関とはことなり、市民に会員権を発行して資金援助を募っているのがポイントになります。
年間4万円からの支援金が可能で、このお金は税金控除になるのも特徴です。

マンスリーサポート

また2010年からは、「マンスリーサポート」という新しい支援もスタートさせました。
以下はこの「マンスリーサポート」の概要を見ていきましょう。
テレビCMや新聞広告で目にされた方も多いでしょう。

これは1ヶ月3,000円で世界中の子供たちを支援する活動のことを指しています。 アフリカや東南アジアでは1日10円程度で生活をすることができ、1日300円で約50名の子供に食べ物やワクチンを与えることができるのが実情です。
日本では300円では食べ物を買うことさえ難しいですが、それは物価が高いからです。
300円の負担で大勢の世界の子供を救えることが脚光を浴び、2021年1月時点で約600万人もの方がマンスリーサポートに入会をしています。

負担をした金額はすべて税控除となる

入会をしたらサポートファミリーという肩書をもらうことができ、こちらも負担をした金額はすべて税控除となるのが特徴です。
UNICEF東京事務所ではサポートファミリーに対して手厚い配慮がなされています。
その配慮とは、各ファミリーが支援をしている子供たちの近況を手紙でお知らせをしており、どんな生活を今現在おこなってるのかを知ることが可能です。
以前までだと募金をしても、そのお金が本当に現地に届いているのかわからないという不透明さが際立っていました。
この点が支援者が集らない要因にもなっており、UNICEF東京事務所でも深刻に受け止めていたわけです。
ところがマンスリーサポートではそのデメリットをすべて拭い、限りなく透明度のあるサービスになされました。
各マスメディアでも大きく取り上げられ、有名芸能人も支援に乗り出されています。
今後も数多くの方が参加をするプログラムでしょう。

プログラムへの参加方法

ここからはどうしたらプログラムに参加ができるのか、解説をしていきましょう。
UNICEF東京事務所の公式ホームページを検索して、マンスリープログラムをクリックします。
そこでは氏名・住所・メールアドレスなどを記入して、詳細な資料請求をするのが望ましいです。
一人で決めるのはなく、必ずご家族とお話をして決断をするのが賢明です。
ファミリーサポートなので、独断ではあとで何かしらのトラブルが生まれる恐れがあります。
円滑に支援をするためにも、家族全員が一致団結をするのがいいでしょう。

 

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