【2022年特集】矯正歯科で行われている治療方法

「矯正歯科を受けたいと考えている」
「歯科矯正のタイプを知りたい」
「ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらか悩んでいる」

歯並びが悪い状態は、見た目が悪くなることでコンプレックスを感じてしまう方は多く、人と話すことに自信が持てなかったり、歯磨きをする際に汚れが十分に落とせないことで虫歯や歯周病といった口内トラブルにつながる危険があるので、矯正歯科で治療を受ける方法が注目されています。
歯並びの悪さの度合いによっても違いがありますが、一般的に歯科矯正は治療に長い時間がかかることや、費用が高額になってしまうのでは?など疑問を持つ方は多いですが、適切な治療を進めていくためにも事前に矯正歯科で行われている治療方法の特徴や、治療を受けることで得られるメリット、そして注意点についてしっかりチェックしておくことが重要となります。

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歯科矯正とは

まず矯正歯科で行われている「歯科矯正」とは、不正咬合と呼ばれる歯並びやかみ合わせが悪い状態をきれいな歯並びに整え、正しく噛み合うようにする治療を指します。
矯正装置を使用することではや顎の骨に時間をかけて力をかけて動かしていき、歯並びやかみ合わせを整える効果があります。
矯正装置を使用して歯を動かすメカニズムは、歯茎には歯を支えるための歯槽骨があり、この骨と歯の根の間には歯根膜という厚さ約0.2ミリほどの薄い膜があります。
矯正装置を装着して歯を動かしていくと、動く方向の歯根膜は縮み反対方向は引っ張られるため、縮む側は破骨細胞の働きで骨がなくなり、引っ張られる側は骨芽細胞により新しく骨が再生されます。
この働きが何度も繰り返され、1ヶ月に0.5~1ミリのスピードで歯が動いていくため、歯科矯正の治療には長い時間がかかります。

矯正歯科で用いられている矯正装置

矯正歯科で用いられている矯正装置といえば、ワイヤーを利用したタイプをイメージされる方は多いですが、治療方法は大きく分けてワイヤー矯正・マウスピース矯正・裏側矯正の3種類に分かれます。

ワイヤー矯正

まずワイヤー矯正は歯の表面部分にブラケットという四角い金属の矯正装置を取り付けて、ワイヤーで歯を動かしたい方向に力をかけて歯並びを整える方法です。
この治療のメリットは歯を3mm以上大きく移動させたい場合など、口元を大きく変えたいケースにも対応できるなど、マウスピースでは難しい幅広い治療に対応していることが大きなメリットといえます。
デメリットは、歯の表面に取り付けるため口を開けた時に治療中であることが目立ってしまうことです。
また歯磨きがしにくい点もデメリットであり、ワイヤーを意識して丁寧にお手入れをしないと汚れが溜まり、最悪虫歯の原因になる場合があります。
ワイヤー矯正にかかる費用相場は約60~100万円程度とされ、目立ちにくいホワイトワイヤーや透明なブラケットを選んだ場合は金属製よりも目立ちにくい分、費用が割高になりやすいです。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを装着することで歯列矯正を行なう方法です。
コンピューターの計算によって作られたオーダーメイドのマウスピースを2週間~1ヶ月ごとに交換し、歯を動かしていくことで様々な症例にも対応ができます。
この治療方法のメリットは、マウスピースは透明な素材で作られているため、装着していても目立ちにくい点にあります。
そしてワイヤー矯正とは異なり簡単に取り外しが行えるので、食事や歯磨きをするときに取り外せるので歯に食べかすが詰まる心配がなく、いつでも口内を清潔に保つことが可能です。
デメリットは、ワイヤー矯正に比べて適応可能な症例に限界があることです。
骨格に大きなズレが場合や、歯を大きく移動させたい場合にはこの治療は利用できない場合があるので医師としっかり相談をする必要があります。
歯科矯正は一定時間マウスピースを装着しないと効果を望めないため、食後・歯磨きの時間以外は常に装着しておく必要があり、しっかりと自己管理ができない人には向いていません。
この治療方法の費用相場は約80~100万円程度とされ、歯列のどの部分をどれだけの範囲カバーするかによって費用面は変わってくるので事前にどれくらいの費用がかかるか確認をしましょう。

裏側矯正

裏側矯正は歯の裏側にブラケットを装着して治療を行なう方法で、ワイヤーと比較して隣り合ったブラケット同士の距離が近く強い力がかかるため、ワイヤーとは異なる装着方法を採用しています。
この治療のメリットは、マウスピース同様目立ちにくいという点です。
またマウスピースの場合は対応できる症例に限界がありましたが、裏側矯正なら様々なケースに適応が可能です。
そして歯の裏側に矯正装置を接着するため、虫歯になりにくい点もメリットです。
歯の裏側は表側と比べて唾液が常に循環しており、殺菌作用や再石灰化作用で虫歯になりにくいといわれています。
デメリットは費用が高くなることで、相場は120~200万円と他の治療方法よりも高額です。
これは裏側にブラケットを装着するためには、オーダーメイドの模型を製作するプロセスが不可欠なためその分コストがかかります。
これを踏まえて自分にぴったりな治療方法を選ぶようにしましょう。

豊中でインビザライン(マウスピース矯正)│豊中本町歯科クリニックより引用

インプラントにはメリットもあればデメリットもあります

歯を失った場合に歯医者で治療方法について相談した場合には、その治療方法として、入れ歯やブリッジなど様々な方法を提案されることになるでしょう。
その中でも近年主流となっているものがインプラントと呼ばれるものです。
多くの人がこの治療を受けているとはいえ、どのような治療方法にもメリットもあればデメリットもあるものです。
メリットばかりに目が行ってしまう人も多いかもしれませんが、デメリットの内容と両方を把握した上で、治療方法を選択することが求められます。
なかには治療についてあまり説明を聞くこともなく、治るならなんでもいいだろうと医師に任せる人も多いかもしれませんが、近年では医療が進歩したこともあり、同じ症状であってもたくさんの治療方法が存在しています。
自分でどのような治療が良いのかを理解した上で、納得して望むことが重要だと言えるでしょう。
インプラントはメンテナンスなども含めた場合には、歯科クリニックとはかなり長いお付き合いをすることになります。
このようなことから、後悔しないように全てにおいて把握しておくことが重要です。

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インプラント治療のメリット

健康な歯を削る必要がない

まず第一にインプラント治療を受けることのメリットについてですが、健康な歯を削る必要がない事が一つのメリットです。
インプラントは一つ一つが独立された状態で埋め込むことになります。
このようなことから、健康な歯を削る、負担をかけるなどのことは一切ありません。
その他のブリッジなどの治療方法を選んだ場合には、隣接する健康な歯に大きな負担がかかることになります。
他の歯への負担を心配することがないことは一つの利点といえます。

咀嚼能力に優れている

そして入れ歯と比べた場合には、咀嚼能力に優れていることは一つのメリットと言えます。
総入れ歯となると、自分の歯と比べた場合には、噛む力が大きく低下してしまうので、食事をしていても噛みにくく、苦労している人も多く見られます。
熱いものを気軽に口にすることができない人も多いでしょう。
しかし自分の歯と同じ程度の力で噛むことができるので、自分の歯と同じような感覚で食事をすることができます。
そして骨が痩せるのを防ぐことが可能な点です。
咀嚼には様々な効果があり、その一つに骨が痩せるのを未然に防ぐ働きがあります。
とはいえ歯を失い咀嚼によって刺激が骨に伝わらなくなってしまうと、少しずつ骨は痩せていくことになるでしょう。
インプラントの場合には、歯だけではなく歯根も取り戻すことができる治療なので、骨が痩せるのを防ぐことが可能です。

見た目の良い歯を装着できる

さらには見た目の良い歯を装着できる点が挙げられます。
ブリッジ治療となった場合には保険適用となるものの、金属歯科保険が適用となりません。
部分入れ歯では、金属のバネが目立つことにもなるでしょう。
その点審美性の高い素材を使用することができ、天然の歯に一番近い審美性が期待できます。

インプラント治療のデメリット

保険がきかないことから治療費が高額になる

このようにたくさんのメリットがあるものの、反対にデメリットがあるのも事実です。
それは、何と言っても保険がきかないことから治療費が高額になることが挙げられます。
支払い方法によっては、一度の負担を軽減することは可能なものの、ブリッジや入れ歯と比べた場合には、費用はかなり高額になります。
カウンセリングで費用や支払い方法についての説明はなされるはずですが、自分の経済状況も把握した上で検討したいところです。

手術が必要

そして手術が必要であり、手術を避けることはできません。
顎の骨にインプラントを埋め込む手術が必要であり、麻酔によって痛みもなく治療を受けることはできるものの、ブリッジや入れ歯と比べた場合には、体の負担は大きくなることでしょう。
重度の全身疾患を持っている場合には、治療を断られてしまう可能性もあるため、事前に確認するようにしましょう。

治療期間がブリッジなどと比べると長くなる

さらには治療期間がブリッジなどと比べると長くなることが挙げられます。
治療にかかる期間は口の中の状態や治療部位などによっても異なりますが、おおよそ4ヶ月から半年ほどと言われています。
埋め込んだ部分が骨と結合するまでに時間がかかり、ブリッジや入れ歯と比べると、かなり治療期間は長くなるでしょう。

術後にメンテナンスが必要になる

そして術後にメンテナンスが必要になる点です。
虫歯になることはないものの、歯茎の健康を維持できるとは限りません。
そのため周囲炎などというように、歯周病のような病気になる可能性が考えられます。
長期的に正常に機能させていくためにも、適切なメンテナンスは重要です。
定期的に受診し、専門的なケアやチェックを行うことを忘れないようにしましょう。

まとめ

このようなことからメリットもあればデメリットもあることがわかります。
これらを納得した上で治療を受けることが望ましく、やはり最初に信頼できる歯科医師に相談することが何よりも重要です。
メリットばかりを話す医師もいますが、デメリットがあるのは当然のことなので、様々なリスクを説明し、更にはそれに対しどのような対策が行われるのかを知り、安全性の高い治療を受けられるようにしましょう。

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